卓越の伝統
「アルフレッド・ダンヒルでは、常に非凡なものが見つかる」
——かつてのギフトカタログに記されたこの一節は ,今も変わらない事実です。この特別な酒器は、英国の伝統的な
ポケットフラスコに着想を得て、シェフィールドの職人が
伝統的なピューターで手作業により仕上げています。ブライドルレザーの縁取りは、職人が一本ずつ丁寧に
ペイントしています。正面には、英国に残る最後の紋章師の
一人が手がけた特注の紋章が刻まれています。
彼は戴冠式をはじめ、ダンヒルの紋章も手がけた熟練の名工です。
あなたの一手
アルフレッド・ダンヒルは、ヨーロッパの優れた職人たちと出会い、
共にものづくりを行うことを大切にしてきました。その伝統は、
今も受け継がれています。コレクションでは、アーカイブから
着想を得た「ディシジョン・コイン」が、ドイツ・プフォルツハイムの
サプライヤーによって磨き上げられたシルバーメッキの真鍮で
仕上げられています。20世紀初頭の兵士たちを思わせる
レザースリップ入りのカードセットや、スペインの職人が仕立てた、
しなやかなゴートスキンで包まれたハンドウェイトのメタルダイスも
含まれています。どれも小さなアイテムですが、精密さとユーモア
を持って作られており、「遊びの中にこそ紳士の品格があらわれる」
という静かな哲学を感じさせます。
思索のひととき
1904年、アルフレッド・ダンヒルが特許を取得した
ウィンドシールド・パイプは、現在でも高く評価されており、同様に、
革新的なサンドブラスト仕上げの「シェル・ブライヤー」
も支持を集めています。この「シャクルトン・パイプ」は、ロンドン・
ウォルサムストウの工房で製作され、カンバーランドステムを備えた、
世界に49本しか存在しない限定品です。併せて、ポリッシュ仕上げの
パラジウムプレート真鍮で作られた「バーレイ・ターボ・ライター」が登場し、
ひとときの静寂に洗練された空気を添えます。これらがそろうことで、
ひとりの時間は、より深く豊かな思索の時間へと変わります。
フラヌールのために
目的を持って歩く人は、細部にこそ喜びを見つけます。
トリルビー帽は、ビエッラの老舗帽子店セルヴォがフェルト素材で
丁寧に仕立てたものです。フォックステリアの持ち手をあしらった
オーク材のステッキは、英国で手彫りされています。そして、
ブライドルレザーの「ヘリテージ・グロブナー・アタッシェケース」は、
ゆったりとした午後においても、身なりを正す美学を
大切にする方にふさわしい一品です。
識者の選択
かつてデュークストリートの店舗には、葉巻ケースやシダー材の
ヒュミドールが並んでいました。今、その伝統を受け継ぐのが、
「シガーカッター・テーブルライター」です。ロンドン・ファリンドンの
銀細工職人が手作業で製作し、シルバーメッキの真鍮製ボディに、
18金のヴェルメイユ仕上げの内部構造と、
パラジウムメッキのターボライターを組み合わせています。
この手動式ライターは、モータリングの伝統と喫煙の儀式の両方に
敬意を表す、まさに機能美の結晶です。
火を灯し、葉巻を美しくカットするたびに、紳士のたしなみが思い出されます。
なお、こちらは「ヒュミドール・トランク」の一部としても展開されており、
単体でお求めの際にはオーク材の台座を用いてご用意します。
レザーと黄金
1893年に馬具作りから始まったダンヒルの物語は、
いまや上質なゴートスキンを使ったウォレットやカードケースへと
進化しました。仕立ての良いジャケットの内ポケットに、
自然と馴染むその薄さと柔らかさが特徴です。アールデコの
ラインを纏ったゴールドメッキのロールガスライターを添えれば、
より一層の洗練を演出できます。また、アーカイブの
カーフィギュアから着想を得た「トゥイーニー・デビル」は、
ブライドルレザーに取り付け、手彩色で仕上げらて、
ロンドンの工房で完成しています。
伝統と現代の造形技術を融合させたロンドン工房の逸品です。
記憶に残る紳士へ
今シーズン、私たちは英国の銀細工技術に改めて立ち返り、
わずか4名しか残っていないこの伝統の後継者のひとりと
共に作品を仕立てました。かつて、ダンヒルのデューク
ストリートの店舗は、知的好奇心と品格を持つ紳士たちが
集う場所でした。現在、その精神は、1723年に建てられた
ボードンハウスに受け継がれています。今季は、
折り紙の馬や金属製の「紙」飛行機など、遊び心あふれる
銀製オブジェにその面影を刻みました。いずれの品も、
メイフェアの住所をさりげなく示しながら、静かな誇りを感じさせます。
人生の精緻な愉しみ
手作業で磨き上げたレザーに、美しくコントラストをなすゴートスキンの
内装をあしらったコレクションは、ダンヒルのクラフツマンシップの
真髄を体現しています。上質な財布や札入れ、完璧な結び目のシルクタイ、
手に馴染むバランスの良いペン。
どれも、日々を丁寧に生きるための小さな贅沢です。また、
紋章入りのシグネットリングは、封蝋に刻印を残すという
英国紳士の伝統を思い起こさせます。これらは単なる装飾品ではなく、
人生における最後の一筆となるアクセントです。
洗練のもてなし
1910年代のダンヒルのアーカイブに着想を得た
カクテルケースは、英国の職人たちの協業による
クラフトマンシップの結晶です。
トランク職人、銀細工師、木工の名匠、レザー職人が手を携え、
それぞれの技術を注ぎ込みました。ウォルサムストウのレザーで
包まれた木製トレイ、ロンドンで鍛えられた銀のパーツ
——細部に至るまで精緻に設計されています。開けばそこには、
洗練された愉しみのための旅するキャビネットが現れ、
「アクアリウム・ライター」がその頂点を飾ります。
紳士の夜会にふさわしい逸品です。
静謐なる夜の思索
紳士には、ひとり静かに筆をとる時間が必要です。
口には出せずとも、記しておきたい思いのために。
スターリングシルバーに刻印を施した「トーピード・ペン」は、
隠された鍵を内蔵しており、ゴートスキンで装丁された
ノートを開く仕掛けとなっています。ダンヒルのアーカイブに着想を得た
このペンのキャップは、個人の印章に取り替えることができ、
想いを封じる手紙にもふさわしい道具です。隣に添えるのは、
アリゲーターレザーで包み、ステアリングホイールハンドステッチで仕上げた
ターボライター。往年のモータリングの魅力を感じさせるこのライターは、
ロンドンのウォルサムストウで組み上げられ、アルフレッド・ダンヒルが
歩んだドライビングアクセサリーの歴史を今に伝えます。
火とインク、そしてレザーが、儀式のように日常を彩ります。
洗練の象徴
レザーで装ったフラスコ。ゴートスキン製のシガーケース。
そして、「コンペンディウム・ターボライター」。この三点が揃えば、
洗練された嗜みのひとときが整います。ライター本体は、
炎と精密なカッターを一体にした、機能美の結晶。アイルランドの
伝統的なクリスタル工房によって手作業で仕上げられた、
控えめながらも上質な灰皿とともに、ダンヒルの哲学を体現します。
洗練の柱
象徴の中の象徴——パラジウムメッキを施した
ホブネイル模様のロールガスライターが、
イングリッシュオーク製の積み木ゲームの中に仕込まれ、
ゴートスキンのスリップケースに納められています。
会話のきっかけにも、日々の遊び心にも、
そしてコレクターの歓びにもなる逸品です。
仕上げの一品
クラシックなボックスメイキングの技術を蘇らせた
ジュエリーケースは、ウィスキー色のカーフスキンに象徴的な
ADサイファーを配した逸品です。ロジウムメッキを施した
スターリングシルバーのカフリンクスをはじめとする小さな宝物を
大切に収納できます。小さなものであっても、丁寧に作られたものには、
それにふさわしい居場所があります。
身の回りの品
紳士は、自らの傍に置くものによって、その人柄が表れます。
ケントの職人が手掛けた櫛は、英国で最後に残るメーカーの
ひとつによるもの。ロンドンの工房で仕立てた
レザーケースに収められています。
身だしなみや装いに関するものは、常に意味を持って
作られるべきです。ピューター製のエンベロープ型フラスコ、
ゴールドメッキのレザーケース入りカミソリ、
ウールシルクのグログランカマーバンドなど、
いずれも確かな価値を宿しています。
カジノ・ロワイヤル
手縫いのレザーポーカースペット、クレイチップ、
パラジウムメッキのブラス製金具、
そして軍隊の精密さを思わせるチェスボード。
勝利は賞賛に値しますが、優雅に敗れることこそ真の紳士の証です。
アルフレッド・ダンヒルの言葉を借りれば、
「小さなアイデアを緻密に磨き上げることで、財は築かれる」のです。
継がれる遺産
真に価値ある品々は、手に入れるものではなく、
受け継がれるものです。ADサイファーの型押しを施した
このジュエリーボックスは、ダンヒルならではの
ゴートスキンレザーを使用し、3つの収納スペースを備えています。
ホブネイル製のホワイトゴールドやシルバー、
マザーオブパールやオニキスの装身具など、
未来の世代へ受け継がれるべき宝物を大切に守ります。
紳士の結び目
現代の紳士は、シャツに格式を添えると同時に、
会話のきっかけをも備えているべきです。
クラシックな水玉模様から、レジメンタルストライプの
ウーブンタイまで、厳選されたラインナップには、
シルクやウールシルクブレンドなど上質な素材と、
英国織りなどの伝統技法が用いられています。
装いを保管するための個性の表現として、
丹念に選び抜かれた一品ばかりです。
言葉を紡ぐ紳士へ
あらゆるデスクには、心の拠り所が必要です。
ダンヒルにとってそれは「トウィニーデビル」。
1913年に登場したこの反権威的なカーフードオーナメントは、
いたずら心と愉しみの象徴として今も生き続けています。
次世代の書き手やコレクターのインスピレーションとなる存在です。
机上のエフェメラとして、ゴートスキンのノートやアロイ製ペンと共に、
上質を知る紳士の世界を形作ります。
紳士の逸興
マーク・トウェインが「ゴルフは散歩を台無しにする」
と言ったとしても、その散歩が洗練に満ちていれば問題ありません。
スチール製でロングテールロゴを刻んだゴルフティーホルダーや、
上質なタンレザー製のダブルゴルフボールケースなど、
小さな贅沢がプレイを格別なものにしてくれます。
黄金の輝き
1956年以来、「ロールガス ライター」は、
ダンヒルが追求するタイムレスなデザインの象徴です。
アールデコの意匠を纏い、もはや道具というよりも芸術品。
かつてジェームズ・ボンドやチャーチル、エルヴィスの
ポケットを飾ったその存在は、今なおメイフェアの紳士にも
ふさわしいものです。ユニークライターやターボライターも
その伝統を継承し続けます。アルフレッド・ダンヒルにとって、
こうした「輝く発想」こそが、成功と幸福の礎でした。
世界を手に
羅針盤と好奇心を携える紳士のために。
17世紀のヴェネチア式地球儀の技術を継承する
ロンドン在住のイタリア人職人、レオナルド・フリゴとの
コラボレーションにより誕生した本作は、
ダンヒルの真髄を体現する逸品です。木枠に石膏と木を重ね、
銅版印刷された地図をヴェネチア特製紙で一枚一枚
手貼りしています。ある部分には紋章が、また別の場所には
トウィニーが描かれています。土台はイングリッシュオークで、
ウォルサムストウの工房でシグネチャーである
ステアリングホイールステッチを施し、
手作業でレザーを巻き付けています。その上で、
世界の頂に立つトウィニーが舞う——遊び心と
職人技が融合した、唯一無二の冒険の象徴です。